生活習慣病

■「生活習慣病」とは

生活習慣病とは、食事、運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、発症や進行に関係する病気の総称です。

代表的なものには、2型糖尿病、高血圧症、脂質異常症のほか、心筋梗塞などの心疾患、脳梗塞などの脳血管疾患、一部のがんなどがあります。これらは互いに関係しており、血圧・血糖・血中脂質などの異常が重なることで、血管や臓器への負担が大きくなることがあります。


ただし、「生活習慣病」という名称でも、本人の生活だけが原因とは限りません。年齢、体質、遺伝的要因、生活環境など、複数の要因が重なって発症します。そのため、病気になったことを単純に「自己管理不足」と捉えるのは適切ではありません。

また、初期には自覚症状がほとんどないこともあります。体調に問題を感じていなくても、健康診断で血圧や血糖値、コレステロール値などの変化を確認することが、早期発見につながります。


■生活習慣病を予防するための基本

予防の基本は、特定の食品や健康法だけに頼るのではなく、食事、身体活動、休養、喫煙、飲酒などを総合的に見直すことです。

食事では、主食・主菜・副菜を組み合わせ、特定の栄養素や食品に偏りすぎないようにします。食べる量や塩分、脂質、糖分などは、体格や健康状態に合わせて調整することが大切です。

運動については、特別なトレーニングだけでなく、歩く時間を増やす、階段を使う、座り続ける時間を減らすなど、日常生活の中で体を動かすことから始められます。睡眠や休養を確保し、喫煙している場合は禁煙を検討することも重要です。


すでに血圧、血糖、コレステロールなどを指摘されている場合は、自己判断で食事を極端に制限するのではなく、医師や管理栄養士などに相談し、自分の状態に合った方法を続けます。生活習慣の改善だけでなく、必要に応じて薬による治療を組み合わせることも、重症化を防ぐための大切な選択肢です。


■50代以降の生活習慣病対策

50代以降は、それまでの生活習慣の積み重ねに加え、加齢による体組成や代謝の変化などもあり、血圧、血糖、血中脂質の異常が表れやすくなります。女性では、更年期以降のホルモン変化も生活習慣病のリスクに関係します。

この年代では、「体重だけ」を判断材料にするのではなく、健康診断の結果を毎年確認し、前年からの変化を見ることが大切です。40歳から74歳までを対象とする特定健診は、メタボリックシンドロームに着目し、生活習慣病の予防や早期発見を目的としています。

また、年齢が進むにつれて筋肉量が低下しやすくなるため、極端な食事制限だけで体重を減らそうとせず、無理のない運動と必要な栄養を組み合わせることも重要です。特に高齢期に近づくほど、肥満の予防だけでなく、筋力低下や低栄養を防ぐ視点も必要になります。


健診で異常を指摘された場合や、すでに治療を受けている場合は、症状がないからと放置したり、薬を自己判断で中止したりせず、医療機関で継続的に状態を確認することが大切です。


■参考文献・参考サイト

1.厚生労働省「生活習慣病予防」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/seikatsu/seikatusyuukan.html

2.厚生労働省「生活習慣病とは?」

https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/metabolic/m-05-001.html

3.厚生労働省「特定健診・特定保健指導について」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161103.html


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